面影屋珈琲店について


試験後の開放感もあり、食後なんとなく名残惜しくなりそのまま喫茶店に行った。最近は「面影屋珈琲店」がマイブームで、彼にも教えてあげようかと思い行ってみたらかなりの満席ぶりでびびった。僕がこの店を見つけた頃はかなりがらがらであったのに、最近になって認知されてきたのだろうか。まあもともと絶好のロケーションでもあるので、混んでいない方が不思議なのだが。


面影屋珈琲店で珈琲とケーキをたしなみ、お互いの試験問題を交換したりした。大学受験の問題は今の僕にはさっぱりわからなかった。もちろん、高校生の彼には簿記二級の問題はわからないだろう。身につけては忘れていく試験の知識とははかないものだが、その向こう側にある本質、つまりその学問の成り立ちや動機といったものを探る行為や、その結果見つけたものは普遍的なものとしていつまでも自分の能力の中にとりこまれていくように思われる。高校生の彼にはそのようなスタンスで勉強して欲しい。まあもちろん合格することが最優先ではあるのだが。