音楽とファッションの関係について


趣味の話題に引きずられすぎてしまったが、ここからが本題。世の一般的なアーティストは、そのファッションも非常に注目されている。本来的には音楽とファッション(服装)は関係無いような気もするが、その根っこの部分の感性や感覚、インスピレーションという部分ではつながっているのかもしれない。アーティストのファッションが注目されるのは、アーティストを単なる「音楽演奏者」として見ているわけではなく、その音楽を通じて人間性や生き方にも惹かれている、ということなのだろう。


我々合唱演奏者はどうだろうか?クラッシック音楽の場合、「ステージ衣装」はほとんど正装であるため、演奏中はそれなりにパリっとして見える。しかし練習風景などを見てみると、舞台上の華やかなイメージとは裏腹で適当な格好で練習している人が見うけられる。(特に男声。)まあ練習なのでそれはそれでいいのだが、感性で勝負する演奏者としてはちょっと物足りないような気もする。


ピアノ演奏などにおいて、「練習部屋をいつもきれいにしておかないと、ほんとうに良い練習や音楽はできない」などといわれるが、私はこの考えに非常に賛成である。練習部屋をきれいにしておくということは、それだけ練習や演奏を大事にする心が育つということだと思う。


合唱演奏者の場合は、自宅の練習部屋で練習するというよりも、その時々の練習会場にみんなで集まって練習するという形式が一般的だ。ということは、我々合唱演奏者が意識するべきなのは、この「みんなが集まる場所と時間を大切にする」ことではないだろうか。もちろんこれにはいろいろな意味があるが、それを服装面で考えてみると・・・という話。


もちろん変に大げさな格好をしてきたり、正装でなければいけないという話ではないが、仲間と集まって音楽を練習する場に行くに当たり、それなりに自分の感性とマッチした格好でその場に臨むということは、練習においても感性を活性化させるような気がする。


まあ人それぞれだし、なかなかそこまで気を配るのは難しいわけだが、それで練習に行くのがより楽しくなるのであればそれでいいのではないか、くらいの軽いニュアンスで考えてみました。