木曜の夜、深夜のドライブについて


業務の忙しさはだいぶ落ちついてきたものの、2−3月の激務の反動で仕事をする気がほとんど起こらない。というかけじめやメリハリのある行動が取れない。疲労が溜まりすぎているのかもしれない。こんな日は早く帰ろうと思い早めに帰宅する。


会社から帰宅後、何をするのも非常に億劫だったのだが、それでも返すのを忘れていたレンタルビデオを返しにいき、延滞料を600円支払った。車で来ていたのだが、ビデオ屋からの帰る途中家に向かって曲がる角を誤ってひとつ通り過ぎてしまった。そしたらなんだかえもいわれぬ気分になってそのままずっとまっすぐ車を走らせてしまった。


何だかちょっと良い気分になってきて、そのまま軽く深夜ドライブをすることにした。とはいえさすがに首都高や峠に繰り出す元気は無く、近隣の街道・市街地をフラフラ走ることに。


BGMは最近お気に入りの山嵐・・・と思ったが、ロックな音楽を聞く元気も無く、有名なaikoが「なごり雪」「夜空のムコウ」などを歌っているCDをかけて走った。やがてaikoのCDが終わったので、その後はMr,childrenのIt'a wonderful を聞いた。
It’s a wonderful world


新小金井街道から芸術の森へ、そのままいちょう通りを通ってファミリーマートでホットコーヒーを買い、東八道路から田無へ向かう。ここで少々道に迷い、どこを走っているのか一時まったくわからなくなる。


自宅から車でほんの20分程度のところに、自分が待ったく知らない風景が広がっている。都会に住む人間であれば誰でも同じ環境にいるわけだが、木曜日の深夜に一人ドライブをしているとその実感もひとしおである。まるで自分がすぐ近くにある異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を感じる。


その後無事新青梅街道に出、帰宅。二時間弱のドライブで、家に着いたら2時近かった。車を降りると思いのほかくたびれている自分に気付く。神経疲労の解消になったのか、それとも余計につかれてしまったのか、明日もしんどそうだが、奇妙な爽快感は私の中に残っている。