男声合唱団Fについて


そんな僕が再びコンクールに挑戦したのは、2003年前の夏だった。混声Rの友人に誘われ、男声合唱団Fの神奈川県大会に参加したのだ。


男声合唱団Fは、奇跡の合唱団だといっていい。おおよそ僕が合唱に求める理想のほとんどがここにはあった。当然のように僕は男声合唱団Fに没頭した。そして2003年の9月の神奈川県大会に出場し、いわゆるダメ金を受賞した。ものすごくムカついたのを覚えている。それだけ真剣にコンクールに取り組んでいたのだ。


社会人にとって合唱を続けることは難しい。その後混声Rの活動にもどり、しばらく男声Fとの関わりを絶った。12月の混声Rの演奏会が終わり、2004年の4月に男声Fが2年ぶりの演奏会を開くというのでそれに参加した。それ以後、男声Fの活動には参加していない。会社の試験や、またそれ以上に自分自身の勉強をしなければならなくなったのだ。社会人にとって合唱を続けることはほんとうに難しい。


2004年の夏の男声Fの神奈川県大会は観客席で聞いた。銀賞であった。そして2005年、つまり今年の9月、男声Fは悲願の関東大会出場を勝ち取った。自分のことのようにうれしく思う反面、自分がその場所に居合わせることができなかったということがとても残念で悔しかった。つらい時期を耐えるに耐え結果を勝ち取った男声Fのメンバーは真にリスペクトに値すると思う。