人類と科学技術の進歩について


結局プレイ当時私はこのゲームを最後まで攻略することはできなかった。何度挑戦してもまるでゴールが見えないラストダンジョン探索の日々が続くうちに、いつしかこのゲームから遠ざかってしまい、やがてプレイするのをやめた。


しかし強い使命感がプレッシャーとしてかかっていたこともあり、まるで地球を最後まで守りきることができなかったかのような若干の後ろめたさが苦い後味として時折思い出されたりもした。それは幼少の私の精神形成に知らずのうちに大きな影響を与えていたのかもしれない。


そして実に20年近い年月が経ち、今日突然、再びこのゲームのことを思い出した。この20年の間にあった出来事といえば、ベルリンの壁の崩壊に始まり、旧ソ連邦の解体、EUの実現 etc・・・まさに歴史といえるであろう。人類の科学技術の躍進もめざましく、その中にはラストダンジョンを確実に攻略する技術もあることに気がついた(どこでもセーブ)。やりのこした仕事をこなすのは今なのである。今、21世紀のこの時に、銀河の三人のことを再び思い出してしまったことはもう運命としか言いようがない。


私は最新の科学技術を駆使し、再び宇宙へ旅だった。

    
  

〜明日の日記につづく〜

(注  私はファミリーコンピュータ本体及び「銀河の三人」ROMカートリッジを所有しています。)