ガルバンゴルについて


当時小学生だった私はファミリーコンピューターにかなり多くの時間を費やしており、周りの友人が最後まで到達できないような難しいゲームでもたいていは最後までたどり着いたものだった。このゲームも周りの友人はみなギブアップしており、特に後半の劇的な難易度の向上についていけるものは私しか残っていなかったように思う。このあたりの事情も、まるで自分が最後の地球戦士の生き残りであるかのようなプレッシャーを小学生時代の私に与えた。使命感の強い私は最後のダンジョンまで到達することが出来た。


しかし、このラストダンジョンがまたとんでもなく長く、そこに出現する敵も半端ではない戦闘力を持ち合わせていて、特に上の写真の「ガルバンゴル」などはレベル最高まで上げた状態でも油断するとすぐに全滅させられる凶悪さであった。こんな敵が普通にウヨウヨ出てくるのである。


ラストダンジョンは何度挑戦してもどう考えても踏破できる見込みが立たず、そのあまりの難易度から「実はひたすら経験値をためると隠しレベルの41にあがり、ラストダンジョンの抜け道がでてくる」などという出所の不確かな情報さえ流れた。(レベルの上限は40だった。)


    
 超能力少女リミのけなげさに、                        
 幼少の私は淡い感情を抱いていたのだろうか?