稲葉浩志さんについて

稲葉浩志さんは、ポピュラー音楽のヴォーカリストとして僕がもっともリスペクトする方である。

昨日のライブの稲葉さんはほんとうにすごかったと思う。あの年齢であの声、そして持久力。まさにマンガの中のスーパースターが、マンガの世界を飛び出して現実の世界に出てきたような人だと思う。

そんな現実にはありえないような存在でも、ライブ会場には確かに実在し、目の前で実演をされている以上その存在を否定することはできない。

自分が絶対不可能だと思っていること、それも単に自分ができないというだけでなく、おおよそ人類の身体能力では不可能と思われることを目の前で実現している人がいる。もはや人間を超越していて、別の生き物（進化した人間とか）なのか？という不思議な錯覚さえ覚える。

しかし稲葉さんは生物としては（おそらく）普通の人間なのだ。大変な才能に恵まれていることはもちろんだが、それを最大限活かすための努力と準備をきちんと積み重ねてきた結果なのだろう。

僕などはとうてい稲葉さんのレベルには遠く及ぶべくもないし、自分の歌唱技術と比較することにあまり意味はないわけだが、それでも稲葉さんのようなひとが実在するということは自分にとっても励みになるしもうちょっとがんばろう、という気持ちになる。