結果について


結果は銀賞であった。Aグループ16団体中の8位くらいだろうか。全国に進めたのはAグループでは1団体のみで、Bグループから3団体が選出された。


男声Fは、必ずしも最高の状態ではなかったかもしれないが、そこそこ良い演奏はしていたと思う。しかし結果は8位。これは、審査員の好みや会場や、あるいは自分たちの本番時の調子の良し悪しなどの微妙な問題によっては全国に手が届くかも、というレベルではなく、明らかに実力が不足しており、全国を射程圏内に入れるためには基礎的な力を1段階も2段階もレベルアップさせなくてはいけない、ということを意味していると僕は感じている。少なくとも、今と同じ活動を今と同じペースで続けているだけでは、今より上に行くことはないように思う。


つまり、僕の甘くて楽観的な想定よりもはるかに全国は遠かった。しかし、それがどれくらいの遠さなのか、あと最低限何が必要でどのくらいの水準が要求されているのか、ということをある程度イメージすることができたのは、僕にとっては何よりも大きな収穫であった。何しろこれまでは、「全国、全国」といってもそれがいったい何でどのようなものか、ということが(音楽的な感覚としては)分からなかったのだから。


多くのメンバーは翌日仕事ということもあり、また残念な結果に何となくメンバーも意気消沈し、その日はそのまままっすぐ帰った。