ソロについて


昨日の記事にあるとおり、今回の演奏会では「星の冠」という混声合唱組曲を初演したが、その中には二人のソロが登場する。この組曲そのものが、ギリシャ神話の「アリアドネバッカス」の話をモチーフにしており、二人の出会いからストーリーが始まるという構成になっている。そしてこのアリアドネをソプラノソロで、バッカスバリトンソロで歌うことになっている。


混声Rにはバリトンに玄人さんという精神的支柱の人がいるために、私自身に出番が回ってくることはあまりなくせいぜいアンダーかな?と思っていたが、今回はこのソロがなかなか難しいため、玄人さんと私とで分担させていただくことになった。ソロがある3曲のうち、初め2曲のやや低い音域のスローテンポの曲を玄人さんが、3曲目のアップテンポで高音域の曲を私が歌わせていただくことになった。


府中の森芸術劇場は音響もよくきれいなホールで、ここでソロを歌わせていただくことは大変な光栄である。このソロにむけて、私は玄人さんの仰ぎ普段の私からすれば随分練習をしてきた。私の声は非常にクセ声のため、かなり賛否両論分かれるところであるが、自分としてはまあ及第点ではないか、という演奏が本番ではできた。


及第点とは、演奏として客観的に及第点というよりは、自分自身の現時点の実力と技術と練習環境からすれば、このくらいがいいところである、という意味であって、今後もこの位置に満足し続けるとうい意味ではない。(そんなことをいったら周りからたたかれる 笑)


合唱の練習も良いが、たまにはソロも練習しないと自分の声を見失うような気がする。また必然的に自分自身が追い詰められるので、普段より随分練習するようになるし、そうすることで普段いかに自分が手を抜いた練習しかしていないのか、ということも実感できて良い。


今後もソロの練習はこれはこれとして続けていきたいように思う。少し前までは、ソロの練習をするよりも合唱の練習をしたほうが合唱の演奏には貢献できるとうい考えもあったが、現実的に社会人生活を考えると、ソロと合唱両方を練習し両立されることのほうが理想的のような気もする。かなり難しいが。