共感するということについて


共感というのは、相手が感じている感情が自分にも乗り移ってきて自分の感情のように感じられる、ということだと思うが、これはつまり相手の様子と自分の過去が脳の中でリンクして、自分の過去の近似した経験とそのときの感情がフラッシュバックしてくる、ということなのだろう。「私も昔似たようなことがあったから気持はわかるよ」みたいな感じだろうか。


ではその時の経験を活かして、眼前の困っている人を助けることができるか?というとまあそう上手くは行かない場合が多い。今回の友人とのことについても、感情面では理解できるような気がしても、重要なのはやはり問題の原因となっている現実を解決できるかどうかなのである。共感とか優しさとかは問題発見には多少役立つかもしれないが、問題解決の役には立たない。