知らないジャンル・ニガテな分野について


このように今回のAの選曲は、僕としてはどちらかというとイタイ選曲だったわけだが(僕自身は武満徹作曲の「うた」をやりたかった)これは合唱を続けていく上での宿命である。また、自分では絶対に選ばないような曲を歌うということも合唱の重要な魅力の一つだと僕は考えている。


やはり凡人ひとりの感性ではとても幅が狭いし、好きな部類の曲ばかり演奏していても音楽的な広がりにはかけると思う。例えば多田武彦作品が好きで、ひたすら多田武彦作品ばかり演奏するのも悪くは無いが、やはり他の作曲家の作品や、全然違うジャンルの曲などにも触れて、その中で多田武彦作品を演奏していったほうが逆に理解も深まり良い演奏につながるように思う。


さいわいにしてAは今回のような曲でも非常にレベルの高い演奏をしていくと思う。僕としてはそもそもニガテな分野においてAの中で歌うことは大変な負担ではあるが、逆にそれだけ新しい経験であるということなので、今後の練習の展開が今から楽しみでならない。