それでも我々は大人なのだ、ということについて


お互いの生活はほとんど変わらないようであったが、ひとつ驚愕したのは彼がいつのまにか「RX-8」オーナーになっていたということだ(しかも赤。バカな。)僕はかなり自分の愛車(セリカ97年式SS-I、ダークグリーンイカ。恐らく全世界レベルで一番カッコよく、運転が楽しく、エンジン音もシブい車。)をかなり愛しており、正直ひとの愛車自慢を聞いても負けたと思ったことがない。(それはスープラであっても、フェアレディであってもだ。)



しかし今回のRX-8は効いた。ていうか反則ではないだろうか?「FDでないから反則ではない」とでも言うのだろうか?僕としては「まあ赤系よりもグリーン系の方が汎用性があるしシブいし」とか「ロータリーはエンジン音がね〜僕は低いのが好きだからね〜」などと防衛線を張り必死に自尊心を保たなければならなかった(笑)


ただ有益だったのは、彼との会話でひとつの普遍的な事実が浮かび上がったということだ。
それは、


「20代の男性が恋人と別れると、スポーツカーを買う」


という法則だ。



話題がクルマだとしても、会話の空気は中高生のころゲームの話に夢中になっていたときとさしてかわらない。進歩がないというか愉快というか・・・まあ男はいくつになっても子供である、といったところだろうか。