風邪について


風邪をひいてしまった。昨日の土曜日練習に行き、今日の本番に備えて早く寝ようと思っていたもののどうも気分が妙で、熱を計ってみたら37.8度ある。あわてて暖かくして寝るが時すでに遅く、目が覚めても熱は下がらず結局今日の本番は断念せざるを得なかった。


僕の10年余に及ぶ合唱経験において、自らの体調不良が原因で本番を休んでしまったことは初めでだった。ブッたるんでいたとしか言いようがなく弁解の余地もない。指揮者の先生や合唱団の皆さんには本当にご迷惑をおかけしてしまい深く反省している。


しかし考えてみれば今回の本番について自分はまったく十分な準備をすることができなかった。まず暗譜をしていなかった。暗譜をしないで本番に臨むなど本当に久しぶりのことだ。


ディリアスは音が大変難しいので、これについては十分に録音を聞いたと思う。しかしそれだけだ。自分が普段本番までにしているようないくつかの準備を今回はほとんどしていなかったように思う。


ひとつには時期が悪く、8月頭の試験に向けていよいよ勉強に注力しなければならない時期で、あまり練習をしている時間もなくまたそういう気分にもならなかった。(それよりも勉強をしたかった。)


そういう中途半端な時期の本番を簡単に引き受けてしまった点が一番大きな間違いであったように思う。合唱活動は周りに流されてしまう場合が多く、極力そういうことがない様に何事も自分で判断するよう意識していたのだが、今回はちょっとその意識が甘かったようだ。


社会人として合唱や音楽を続けていくことは難しい。仕事やその他さまざまな事情により自分の時間を必ずしも確保できるとは限らないし、仕事と音楽以外にもやることがある場合かなり苦しい生活ピッチを迫られることになる。もう少し自分の生活余力を慎重に制御していかなくてはならない。