休日について


日曜日だが特に何の予定もない。先週ちょっと飲みが過ぎたため、たまには一日外に出ずゆっくり休むことにする。


自分の発声の問題が頭から離れず、あまり前向きに行動する意欲が湧いてこない。こういうときは何より休養と、身の回りの片付けをするのが一番だろう。キャプテンハーロックの言葉に、「男には何をやっても上手くいかないときがある。そういうときはじたばたしないで、酒でも飲んで寝てしまえばいい」というのがある。僕もその通りだと思う。


昼過ぎまでごろごろ休み、たまっていたワンナイやスマスマの録画を観て、部屋の掃除や教科書・教材の整理をした。


それでも時間が余ったので、父親が夕飯を作るのを手伝った。僕の父親は4月から5月にかけて入院したり手術をしたりで大変だったが、今現在は自宅におり健常者として生活している。父親は昔から料理が好きで、週末の食事はたいてい父親が作っている。


男性の料理らしく結構凝った料理を作る。また現役時代の仕事柄上手いものを食い尽くしているせいか、作る料理も結構うまい。僕も料理は嫌いではないので、常々時間に余裕があれば父親に料理を習いたいと思っていた。


また父の病気依頼、僕の中で家族に対する接し方というか、距離の取り方が変化してきてもいる。最悪の場合父は死んでしまう可能性もあったわけだが、幸いにして一命を取りとめ、とりあえず今は健常者として生きている。


自分より父親が先に死ぬのは仕方のないことだが、あまり親孝行する間もなく死なれてしまうのは悲しいしさみしい。僕の視点からすると、親孝行するタイミングと時間を得ることができたわけで、今僕の中では親孝行熱が台頭している。


父親の性格を考慮すると、僕が父親に料理を教わることは、ある意味親孝行のひとつだと思う。そんなわけで今日は父親と夕飯を作ってみた。こういう時間を一年に何回かでも持つことで、父親の人生が若干豊かになればそれはそれでいい話だな、と思う。