離婚について


会社の同期の仲間と飲みに行った。僕の付き合いのある同期の中で一番早く結婚した男が、この度離婚することになったという話を聞いて大変驚いた。


彼は僕とは違う大学だったが、やはり大学グリーで歌っていた人間で僕はとても仲間意識を感じている。彼の結婚式には仲の良い同期何人かと一緒に披露宴から招かれ、同期といっしょに「チャゲアスのYAH!YAH!YAH!を歌う葉加瀬太郎 」という壮絶な宴会芸をして祝福したりしたものだ。そのときに使ったアフロの宴会芸用カツラが今も僕の家にあり邪魔でしょうがない。


そんな彼が離婚・・・僕は結婚も離婚もしたことがないが、何とも奇妙な感覚だ。「人の不幸は蜜の味」とよく言うが、僕自身はあまり人の不幸には関心がない。(それが直接僕の幸福につながるわけではないからだ。)僕自身は合唱をやっているせいか感性は共感方向のほうが圧倒的に強く、単純に人の幸福は自分のしあわせに感じるし、ひとの不幸は自分にとってもあまり面白くはない。


そんなわけで彼の離婚は大きなショックであった。大学時代、心理学か何かの授業で「人間がストレスを感じる現実 ポイントランキング」みたいなのを習った時、一番は「配偶者の死(100ポイント)」で二番は「離婚(66ポイント)」であった。その次に確か親しい家族・親族の死などが続いたように思う。


この内容からも、離婚というのはおそらく大変なことなのだろうと思う。とはいえ何をしてあげられるわけでもないのだが。せめて同期の連中と飲んで、カラオケに行って、そのあと引っ越して一人暮らしを初めた彼の新居にみんなで押しかけてつまらない話をするといった程度だ。


ここ数年、僕の周り(親しい人たち)の間にはあまり明るい話がないし、自分自身にも何も不幸なことはないが際立って明るい話題があるわけでもない。そういう年代なのだろうか。それとも世の中には、明るい話題に満ち満ちている人たちもいるのだろうか。


何にせよ、彼にはあまり落ちこないで(といってもムリだろうが)早く元気になって欲しい。