男声合唱団Fの練習について


男声合唱団Fの練習に参加してきた。神奈川県大会を突破して、いよいよ関東大会へ向けての練習である。そして僕はこの日の練習如何によって、関東大会に本当に参加するかどうかを決めるつもりであった。(あるいは練習に参加した結果、メンバーのみなさんから「今回はちょっと・・・」とダメだしされる可能性ももちろんあるわけで、そのことも覚悟のうえで練習に参加した。)


僕は途中参加者であるわけだから、最低限の礼儀というかマナーとして音取り・暗譜まではした上で練習に参加したかったのだが、楽譜や音取り音源をゲットできたのが前日であったこともあり、さすがに暗譜まではいかなかった。曲が難しかったこともあり、譜読みと音取りが精一杯であった。


そして久しぶりに、登戸にある練習場に向かう。僕にとっては一年半ぶりくらいだろうか?懐かしい狭い練習室に10余名の男声が密集して歌うところに飛び込んでいく。本当に懐かしい空気だ。そして何より音楽が懐かしい。本格的な男声合唱を味わえる機会は本当に貴重で、改めて男声合唱団Fが奇跡の合唱団であり続けていることに感動を覚える。


練習に参加するまで不安はあったが、連日の赤ワイン効果もあったせいか自分の声は思ったよりは安定しており、ある程度歌うことができる。とりあえず自分としての最初のハードルはクリアでき少しほっとする。(まったく歌えない、声が出ない、出せないということも最悪想定していたのだ。)


狭い練習室でひととおりコンクールの3曲(課題曲M2と自由曲2曲)を練習し、後半は同じ練習場にある広いホールに移動する。狭い部屋での練習はウォーミングアップと細かい調整のような意味があり、ホールに移動してからの練習が本番であるような風潮がある。


広いホールに移ってからまた3曲をはじめから練習する。このあたりから徐々に僕の声も全体に馴染んできたようで、恐る恐る歌っていた感じから、当事者としての歌に少しずつ移行していく。悪くない感じだ。いやむしろ、とてもいい感じだ。

僕自身が音取りをしてきたからとか、声の調子が良かった日だったからとか、そういったことではない。そうではなく、すでにメンバーのみんながそこに良い音楽を用意してくれており、僕(Baritoneパート)の歌うべきところがすでに明確に定まっていたのだ。だから安心してそこで歌うことができたのだ。また各パートのバランスもとてもよく、ほぼ迷うことなく自然に音楽として歌うことができた。