椿姫5 アリアについて

yamada1642006-01-10



椿姫の公演とはややはなしがそれるが、今年も混声Rが中心となって運営する内輪向け演奏会に出演する。今年も混声Rは二団体に分かれて演奏するのでそのうちのひとつと、昨年私としてはかなり熱を入れていた少人数男声合唱(以降、有機Gと書きます)、そして今年はソロでのエントリーも認められるようなので、ソロもひとつ歌わせていただくことに。


私はもちろん音大声楽科の出身でもなければ、きちんと声楽家の先生にならったこともなく、声楽や独唱についてはほとんど素人である。いちおう合唱を長年続けてきたので、まったくの素人というわけではないのかもしれないが、しかし大部分において素人である。


独唱も(合唱のための基礎技術として)興味はあったので、二年前のこの演奏会においてもソロを歌わせていただいた。そのときはDvorákの「Zigeunermelodien」から「Mein Lied ertönt, ein Liebespsalm(我が歌 ひびけ)」 を歌った。これはわりと浅はかな選択で、そのころの私はまずオペラやアリアに興味がなく、またイタリア歌曲などにもあまり惹かれるものを感じず、大学時代に男声合唱版で歌って印象に残っていたドヴォルジャークの歌曲を歌ってみたかった、というだけのことだ。


曲はやはり私の実力を大幅に凌駕するものであり、演奏はお粗末で、演奏後当時の団員であるMさんに「歌いたい歌と、歌える歌と、歌うべき歌は違う」などといわれたりしたものだ。


今回は椿姫を練習中ということもあり、せっかくだから「プロヴァンスの海と陸」を歌おうかな〜と思っていたら、同じR団員の玄人さんが歌うという。なぜ?意地悪?


8さんに曲目の相談にのっていただき、フィガロの「もうとぶまいぞ、この蝶々」を歌うことにした。現時点での自分の力量を考慮しての選曲、ということを一番意識しての選択だ。しかしこの選択も、自分が椿姫に参加していなかったらありえなかった選択だろう。椿姫の練習を通じて、うすれていたオペラへの興味はいやがおうでも高まり、アリアを練習したいという気持ちが強くなった。


本番は1月29日。椿姫の練習(どちらかというとジェルモンだが・・・)に加え、混声R,有機G(これは私の中でとても重要な活動だ)、そしてフィガロと、年明けから大変なスケジュールになってしまっているが、このくらい練習しないとなかなかうまくはならないだろう・・・