オペラについて

yamada1642005-11-08



突然だが、アマチュアのオペラ公演に役付きで出演することになった。「椿姫」のマルケーゼ役で、思い切り端役だがいちおう役だ。大学時代オペラ系の合唱曲をやっていたり、一度コーラスでオペラに出場したことはあるが、基本として合唱馬鹿の私はオペラに疎い。役付きでの出演は、端役といえどもはじめての体験になる。

合唱団のソロの練習をしていることは先日のブログに書いたとおりだが、それを聞いてくださったピアノ奏者の方に「混声Rの活動とは別にオペラに参加していて、それを手伝ってくれないか」と声をかけられたのだ。


「オペラを手伝って」とこの世界で言えば、それはふつうは合唱のことであろう。僕だって声楽家ではなく、アマチュアの独唱者でもなく、ただの合唱団員なわけだし。ところがよく話を聞くと役付きだという。端役だが。僕は国音出身の声楽家でもなんでもない、ただのサラリーマンなんだが、そんなものに参加してよいのだろうか。


もちろんプロの公演というわけではなく、どちらかというとアマチュアの演奏会なのだろう。それにしても安請け合いできる話でもないので、練習を一度見学して、楽譜を読んでみて自分でも何とかなりそうであれば・・・ということにした。


ところが練習場にお邪魔するなり、まるで僕は当然この役を受けることと決定しているかのような扱いを受ける。そういった扱いをされること自体は、僕の性格上決して不愉快なことではないが、しかし明らかに僕の実力が間違って伝わってしまっているのではないか?という危惧に駆られる。


そして練習が始まる。国音出身の声楽家でもない僕は当然、イタリア語の譜読みなどできない。いや、正直に言えば日本語の譜読みだってあやしいものなのだ。そして僕が主に歌ってきた外国語はドイツ語なのだ。読めるわけが無い。