アリアの本番について

yamada1642006-01-21



有機Gの本番と日を同じくして、先述のフィガロのアリアも本番を歌った。昨年末の混声Rの演奏会でソロを歌わせていただいたりはしたが、純粋にひとりで演奏するソロは久しぶりだ。


イタリア語のアリアを、ステージで歌うためにちゃんと練習したのも初めてだ。大学時代の合唱団の影響で、僕のなかではなんとなくドイツ語がデフォルトだったのだが、ここ最近の椿姫の活動のせいですっかりイタリア語が中心になってしまっている。


今回は声楽科出身の8さんの具体的な練習指示になるべく忠実に従い、歌詞だけを何度も何度も朗読したりしたおかげで、言葉はそこそこ流暢についてくるようになったように思う。合唱だけ練習するとどうしても音や声色、また曲想中心の練習になりがちで、言葉がややおろそかになってしまう傾向が私にはあるが、さすがにソロで歌う場合にはかなり言葉を気をつけて読まざるを得ず、ニガテ分野の克服という意味でもとても良い練習になったようにおもう。


また朗読を何十回もやり、すらすら読めるようになった上で歌ってみると、発声や歌い方もかなり変わるように思う。イタリア語が歌に適した言語というのをまさに身をもって体験したようにも思うし、それを通じて日本語や普段自分が歌っている歌がいかに不自然な発声に鳴っているかということが確認できたように思う。


肝心の本番については、暗譜が一部微妙におろそかで、最後の早口でまくし立てる部分で間違えかけてよろけてしまった。無念。


この日の本番は有機Gも含めてなぜか録音が配られておらず、実際にどうだったのかはよくわからないが、とりあえず自分自身の練習としてはとても身になるものだったように思う。たまにはソロもいい・・・